トクボウ 警察庁特殊防犯課
解説
この世には、よからぬ害虫が多すぎる。
この世は、害虫で満ちあふれている・・・
食品偽装、JK(女子高生)散歩、ブラック企業、脱法薬物、、、
なくなることのない、世にはびこる俗人による悪行。
その多さに嘆きながらも彼らと戦い続ける男がいる・・・
警察庁生活安全局特殊防犯課(トクボウ課)指導係警視・朝倉草平。
トクボウ課は、表向きは所属している人間も2名のみで、警察の人間でさえも何をしているのか分からない、いわゆる暇な部署。
しかし、裏では“法では裁けない悪”が、彼の敵となる。
違法にならないギリギリの悪行をし、誰もが退治したいと思いながらも野放しにせざるを得ないその害虫を駆除するのが、トクボウ課の裏の特命である。
主人公の朝倉草平は、一見さえない男。しかし、正規の手続きでは逮捕が難しいような犯罪や、逮捕するだけでは足りないような悪人を見つけると、「矯正執行」の名のもとに再犯しようなどと決して思わないように徹底的に更生させる。
出世に興味もなく、失うものも守るものも何もない、自らの出生を嫌悪し虚無感にまみれた男・・・それが、主人公・朝倉草平。
それ故に、恐れるものなど何もないこの男が、害虫たちに向かって繰り出すちょっと笑えて美学ある矯正執行の数々は、閉塞感に満ちた現代の視聴者たちの溜飲を下げてくれることでしょう。
一話完結で見せる「トクボウ 朝倉草平」は、コミカルな方法でシリアスに悪人を退治するギャップの面白さと爽快感あるハードボイルドさ、そして、振り回される所轄刑事とのコンビネーションに笑える要素もたっぷりな、勧善懲悪の痛快ドラマです。
【出演】
伊原剛志 松下洸平 安達祐実 ほか
【原作】「トクボウ 朝倉草平」高橋 秀武(集英社ジャンプコミックス デラックス刊)